PCB廃棄物収集運搬
代表的なPCB廃棄物
高圧トランス、高圧コンデンサおよび安定器の絶縁油、熱交換器の熱触媒、ノーカーボン紙など様々な用途に使用されてきました。
PCB[ポリ塩化ビフェニル化合物]
PCBは、水に極めて溶けにくく、沸点が高いなどの油状の性質を有し、不燃性、電気絶縁性が高いなど、化学的に安定した性質を有することから、電気製品の絶縁油、熱交換器の熱触媒、ノーカーボン紙など様々な用途に使用されてきました。
高圧トランス
トランス内はPCB油とクロロベンゼンの混合油(重量比 約3:2)で満たされています。50KVA高圧トランスで約85kgのPCBが入っています。
高圧コンデンサ
コンデンサ内はPCB油で満たされています。100KVA高圧コンデンサで約40kgのPCBが入っています。
安定器
業務用・施設用の蛍光灯器具、水銀灯器具及び低圧ナトリウム灯器具に使用されている安定器にPCB含有の可能性があります。
PCB廃棄物処理の背景
電気製品の絶縁油などに幅広く使用されてきたPCBですが、昭和43年に発生したカネミ油症事件などをきっかけに、生体、環境への影響が明らかになり、昭和47年に製造や新たな使用が禁止されました。
その後約30年にわたり所有者の義務で保管されてきましたが、国は平成13年「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」を制定し、旧環境事業団が実施していたPCB廃棄物処理事業を継承した、政府全額出資の特殊会社、中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)を設立し、全国5ヶ所にPCB廃棄物処理施設を設置し、PCB保管事業者の委託を受けて令和9年までにPCB廃棄物の処理を行うことになりました。
中間貯蔵・環境安全事業株式会社は、電力会社などが行う自社処理以外の全てのPCB廃棄物の処理を行います。大阪事業所は近畿2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県)の処理を担当します。
PCB廃棄物の処理の流れ
各自治体より特別管理産業廃棄物(廃PCB,PCB廃棄物)の収集運搬許可を得た当社が、中間貯蔵・環境安全事業株式会社より入門許可を受け、PCB廃棄物の収集運搬を行います。
収集運搬の流れ
保有設備
名称 | 数量 |
---|---|
小型移動式クレーン搭載型トラック車(10t積) | 1台 |
小型移動式クレーン搭載型トラック車(4t積) | 1台 |
先導車兼緊急資材積載車(2t積) | 1台 |
漏れ防止型金属容器(大) | 1台 |
漏れ防止型金属容器(小) | 2台 |
漏れ防止型金属トレイ | 1台 |
- 小型移動式クレーン搭載型トラック車(10t積)
- 小型移動式クレーン搭載型トラック車(4t積)
- 先導車兼緊急資材積載車(2t積)
- 漏れ防止型金属容器(大)
- 漏れ防止型金属容器(小)
- 漏れ防止型金属トレイ
許可一覧
特別管理産業廃棄物収集運搬業(PCB)
都道府県 | 取得日 | 有効年月日 | 許可番号 |
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兵庫県 | 平成19年 1月16日 | 令和9年 1月15日 | 第02854017605号 |
大阪府 | 平成19年 2月22日 | 令和9年 2月21日 | 第02750017605号 |
愛媛県 | 平成24年 6月29日 | 令和9年 6月28日 | 03855017605 |
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担当:EN営業室
TEL:079-435-5115 / FAX:079-435-1565
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